活動記録!

7/26 修験deパンさんでヤギの乳搾りとヨーグルト作り

修験deパンさんは、2013年の5月から毎月欠かさずアースデイマーケットに出店しており、自家製小麦使い天然酵母で発酵させたカンパーニュを販売しています。

北條ご夫妻が連れて来る看板娘ならぬ看板『子ヤギ』が人目を惹き、
試食させてくれるパンがまたとってもおいしいので、
お店の前はいつも人だかりができています。

私も常連客の一人で、お気に入りのパンは雑穀入りのカンパーニュ。
外側の雑穀はカリッと、内側のはモチッとした食感がいいのと、
アニスシードのツンとした香りがクセになります。

週末農風では農作業のお手伝いがメインなので、
修験deパンさんのイベントを企画する事など考えていなかったのですが、
北條さんから「ヤギの乳搾りをしてみない?」とのお誘いを受け、
お話をさせてもらっていくうちにトントン拍子で話が進み、
6月にスタッフの田中夫妻と共に下見に伺い、今回の企画をたてました。

ところが当日は人身事故の影響でダイヤが大幅に乱れ、
最寄りの大月駅への到着が1時間近く遅れてしまいました。
無事に15名の参加者のみなさんと合流できたものの、
予定していたバスにも乗れず、計画は後ろ倒しに。。。

急きょ迎えに来てくれた北條さんの車とタクシーに分乗して、
岩殿山の中腹にある北條さん宅へ向かうことになりました。
右手の柵越しにヤギが見え、門柱代わり?の鉄道コンテナの横を抜けると、
鉄筋と木でできたオシャレな佇まいの北條さん宅が現れます☆

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家の中には今日のために旦那さんの喜久さんが作ってくれた、
一枚板の長テーブルがどーんと据えられていて、みんなで座ると丁度いい感じでした。

外も暑かったのですが、家の中も石窯の火と皆の熱気でむんむん。
じんわり汗をかきながら自己紹介をしたり、北條さんのお話を聞いたり。

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北條さんは元々東京にお住まいで、本業は音楽関係。
東京にいた頃からパンは焼いていたそうでですが、
7年前に山梨県大月市に引越してからイベントなどで販売をし始め、
今では毎月のアースデイマーケットだけではなく、
国連大学前のファーマーズマーケットにまで出店されています。

大月に移ってから、家の近くに畑を借りてパン用の小麦を育て、
挽きたての全粒粉を使うようになり、
はじめは庭の雑草を食べてもらうために飼い始めたヤギが、
今では15頭にもなり、ヤギ乳のチーズやヤギミルクパンなんて新商品も生まれました。

また、ヤギを飼うようになってからは、夜型だった生活を改め、
ヤギの生活リズムに合わせて朝型になったそうで、
東京時代とはきっと全く違う暮らしぶりになったんだと思います。

北條さん&修験deパンの進化は更に続きます。
今年は、POCO A POCO農園さんから分けてもらった小麦の原種スペルトも育てはじめ、また、今使っているマスコバ糖の代わりしようとミツバチを飼いはじめたそうで、
今後がますます楽しみです

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乳搾りの前におからとふすま(小麦の糠)を混ぜて餌づくり。
バルコニーに置かれたゲージへお乳がパンパン&お腹をすかせたモモちゃんを誘導し、
餌に夢中になってる隙に手足をしっかり固定。
下見の時に乳搾りの練習をしたかいあって、皆さんにお手本を見せることができました。

ヤギのオッパイはゆるくふくらませた水風船のようにぷよぷよとしていて柔らかいので、絞る時のコツは、親指と人差し指でしっかり乳房を押さえて中の乳を先端の方へ貯める事。その後残りの指を握ればスパゲッティくらいの太さでお乳が出てきます。

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みなさん順番に乳搾りを体験してもらいましたが、最初は出なかった方もすぐにコツをつかんで乳を搾ることができました。
4歳の子も小さな手できゅっと絞るとシュッと出てきて上手に絞っていました。

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最初不慣れだったために時間がかかり、モモちゃんが飽きて暴れだしてしまったので、
2頭めのハナちゃんに交代。
モモちゃんは一般的な乳用ヤギのザーネン種で、ハナちゃんは日本在来種のシバ種の血が入っていて、見た目にも違いがあります。
モモちゃんは首のところにプラプラ揺れる肉髭があり、

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ハナちゃんは肉髭なしで小柄。IMG_5554

オッパイの形も微妙に違いました。

ハナちゃんが大人しいのか、みんなの乳搾りの腕が上がったからなのか、
暴れだす前に搾りきりました。
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搾り切っちゃうとパンパンだったオッパイが見る影もなくシオシオになってしまい物悲しい感じです。

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乳搾りは朝晩の2回。1回、1頭につき約1ℓのミルクがとれるそうです。
こんなに沢山飲めないし、そのままでは保存もきかない。
そこでチーズ造るようになったそうです。
北條さんはヤギを育ててみて、ヨーロッパでチーズ造りが発展していった事が腑に落ちたそうです。

搾りたてのヤギ乳は甘くて全く臭みがありません。
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そのままでも美味しかったのですが、美和子さんが凍らせた桃とヤギ乳で作ってくれたスムージーが絶品でした!
桃は近所の方に台風で落ちてしまう前に採っていいよと言われて、
たくさん頂いたんだそうです。
山梨ならではのエピソードです。羨ましい~

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乳搾りをしている間に喜久さんは発酵させてたカンパーニュにクープという切れ目を入れて、石窯でカンパーニュを焼いてくれていました。

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てっきり奥さんの美和子さんがパンを作っているのかと思っていたのですが、
小麦を計量するところから焼き上げるところまで喜久さんが担当されているそうです。
1回に4.5kgの小麦を手で捏ねているというからビックリ!
どおりで逞しい腕をされているはずです。

パン作りに興味のある方たちは、東京時代から植え継いでいるパン種にも興味津々。
喜久さんに色々と質問をしていました。

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パンのカット~販売は美和子さんが担当。本来なら焼いてから4時間くらい経ち十分に冷めてからカットするそうなのですが、お昼ご飯に合わせて焼きたての雑穀カンパーニュをカットしてもらいました。
切ると断面からいい香りが漂ってきました~

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机にそれぞれ持ち寄った1品を並べた図がまた壮観☆
修験deパンの夏の賄いだという、竈でじっくり火を通した豆カレーをよそって頂きます♪
カレーには色んな種類の豆と玉ねぎ、トマトしか入れてないそうなのですが、
とてもコクがあって美味しかった~
持ち寄りの1品は夏野菜を使ったお惣菜やキッシュ、ウナギに見立てた竹輪のかば焼きもおいしかった!

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2回目に焼いてくれたヤギミルクパンがまたおいしくて、
お腹いっぱいなのにまた食べてしまいました。
『焼きたてパンの味は格別で、1人で1個ペロッと食べてしまえるけど、後からお腹で膨らんできて苦しむ事になる』と聞くと2つ目には手が伸びませんでした(^^;)

食べている間に、ヤギヨーグルト作りも進行してました。
ヤギ乳5ℓを火にかけ、63度で30分キープして滅菌。ミルクは70℃以上になるとカルシウムが気化して固まらなくなってしまうので温度管理が重要。
ミルクの温度が40℃以下になったら乳酸菌を入れてよく混ぜ、30分後レンネット(牛の第4胃袋で作られる凝乳酵素)を加えて2時間ほどすると固まってきます。

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予定では15時に北條家を出発して岩殿山ハイキングして帰るはずだったのですが、
その時間ではまだヨーグルトが固まらない事が判明w
皆さんに相談して、ヨーグルトができるまで待って食べてから帰ることになりました。

ヨーグルト待ちの時間に、ヤギたちが放牧されている崖へ行ってきました。
私たちが柵の前に立つと、中にいたヤギたちが集まってきて、四角い目でジッとみつめてきて可愛かった~

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しばらくすると、崖の上にいたボスのサスケも柵まで降りてきました。
サスケは集団の中でも一際体が大きくてポニーとかロバくらいの巨体。

以前美和子さんはサスケの角で背負い投げされた事があったそうで、
危険な角は切り落とされていましたが、それでも近くで見ると迫力がありました。

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庭先ではハナちゃんがお食事中。
美和子さんが庭の除草はしなくて良くなったけど、野菜も食べられちゃうし、庭木もダメになっちゃって。。。と嘆いていたのはこういう事ね(^^;)

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待ったかいあって、ヨーグルトは思いのほかうまく固まりました。
ざる豆腐の水を切る前くらいの固さで、弾力がある感じ。
上に浮いている乳清(ホエイ)と共に頂くと、酸味はなくてミルキーな味わいでした。

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乳酸菌の他にレンネットを加えたから、正確にはヨーグルトと言うよりチーズの中間体で、更に時間がたつとチーズになるというので、残りをパックに詰めて持ち帰りました。

家に帰ってから見てみるとホエイが増え、固形分は2回りくらい小さくなっていました。
私は良く水切りした後、塩水に浸けておいたらモッツアレラチーズのようになったので、オリーブオイル漬けにしてちょっとづつ楽しみました。

お土産にヤギミルクパンとスペルト小麦の穂を頂き、北條さん宅を後にしました。
これまで週末農風では農作業のお手伝いをしてきましたが、今回は全く手伝いはしておらず北條さんにお世話になりっぱなしでした。
農風の趣旨とはズレてしまったけど、北條さんからは「今度はお料理のイベントでも」と誘われたし、参加者の方にも「是非また企画を立ててください」と要望されたし、みんな楽しく過ごせたのなら良かったなと思います。

とにかく焼きたてのカンパーニュのおいしさをもっと多くの方に味わってもらいたいし、ヤギを飼う面白さを体験してもらいたいし、大月の個性的な住人達とも触れ合いたい。
結局時間がなくて行けなかった岩殿山にも登ってみたいし、やりたい事はたくさんあります。
次回の企画までに、納得のいく形でイベントを行えるよう考えてみます。
こうご期待!