活動記録!

6/30 ポコアポコ農園さんの小麦刈り

イベントの募集をかけたときは、スペルト小麦の収穫を行う予定だったのですが、
梅雨入りして気温が低い日があったり、また強雨で麦が倒れてしまったりで、
代わりに「ユメシホウ」という品種の小麦を収穫することになりました。
予定変更にもかかわらず、お子さんも含め16名が参加してくれました!

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まずは、自然農の畑の見学へ(^o^)/
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「自然農」といっても人によって色々なやり方があり、きちんとした定義はないそう。
しいていうなら「無農薬・無肥料」。
そこが有機農法と大きく違います。
(有機JASでOKが出てる農薬や肥料というのがあり、それは使ってもJASの認証を取ることができます)

和知さんも普通の有機農法で農業を始め、経験と共に肥料やマルチをやめたり、
自家採種をするようになったりと毎年試行錯誤を重ねていき、
独自の自然農法を行っています。

ポコアポコ農園の畑がキッチュでカワイイ理由はなんだろう??
私が思ったのは、

・植物が自由に伸びて育ってる。
こんな温室見たことない!
自由

・野菜の花が咲いている。
種取してるからね~ 虫とかカエルとかが活発に動いてるのも特徴のひとつ。
[パースニップ] 花の蜜を吸ってるカメムシまでカラフル~
パースにっぷ
[ネギ] ネギにはハチが。
葱坊主

・変わった品種を育てている。
実の形や色が変わってる~
[バターナッツかぼちゃ] ひょうたん形に実っていきます。
バターナッツ
[青いトマト] 黒っぽく見えますが茄子紺色になるそう。
トマト

エディブルフラワーのマローやナスタチウムが花盛り☆
[マロー] ドライにしてお茶に。
いれた直後は青く、時間がたったり、レモンを入れるとピンクになるそう。
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和知さんの説明を聞きながら、時には葉っぱや花をちぎって香りをかいだり、味わったり。
畑めぐりは色んな発見があり楽しかったです。

何も作業をしないままランチタイム☆
奥様の則子さんがステキなお料理を用意してくださいました!

エディブルフラワーのサラダ、ひよこ豆のファラフェル、夏野菜のカレースープ、
赤米と雑穀のおにぎり、スペルト小麦入りベーグル
ランチ

ナスタチウムのオレンジとポリジのブルーがサラダが華やかに!
サラダ

美味しくいただいた後は、今秋から販売予定のパンについてアンケートに答えたり、
自己紹介をしてもらったりしました。
今回いただいたベーグルはスペルトのぷちぷち感が良かった~
発売が楽しみです(^^)

食事

いよいよ小麦刈り!

ちなみにこれが今回刈り取り予定だったスペルト小麦。
まだ青々としてましたが、その実は大きくて固かったです。
スペルト2

スペルト1

ユメシホウはパン用のタンパク質含量の高い小麦の品種で、
背丈が低くて倒れにくいという形質が幸いして、立派に実ってました。
根元の方から刈り取って、絡み付いてる雑草を取り除きながら積んでいきます。

刈り取り

これだけの人数がいると、刈り取りはあっという間に終了。
次は穂先をそろえて束にしていきます。

束ね

これを干した後、足踏み脱穀機で脱穀するそう。
その作業も面白そう~

私達が作業してる間、子供達はじゃが芋を掘ったり、トマトを採ったり。
畑を駆け回ってました(^^)
こんなに元気に笑顔で遊んでいる子供達を町では中々見かけないなぁ。

こども

ポコアポコ農園に行くと、私はなんだかワクワクと元気になります。
それは畑が生命力にあふれていて、植物も昆虫も両生類も自由に伸びて動いているから、
そこにいる人間までもが解放的になるのではないかなと。

週末農風でもまた企画をたてますが、ご興味のある方は個人的にもポコアポコ農園を訪ねてみてください。
きっと何か得るものがありますよ(^^)

和知さんに教わる「たねのとり方(自家採種)」

2月17日の「たねと食のおいしい祭」@国分寺カフェスローにて、ポコ・ア・ポコ農園の和知さんがワークショップを開催してくれました。

和知さんワークショップ

 

この日持って来てくれたのはバターナッツカボチャとアスパラ。
種のとりかたを指導してくれました。和知さんの奥さんとお子さんもお手伝いして、一家で大活躍。

そのとき用意してくださった資料をご紹介しますね。
少し難しいのですが勉強になる内容です。

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POCO A POCO FARM(ポコ・ア・ポコ農園)ワークショップ資料
植物の自家採種(タネを自分でとること)の注意点

1.栄養繁殖(無性生殖)

同じ形質(遺伝子)が受け継がれる。交雑の心配はない。

栄養繁殖の植物・・・じゃがいも、さつまいも、ニンニク、わけぎ、ラッキョウ、こんにゃく、ランナーで増やしたイチゴ、接ぎ木やさし芽で増やしたものなど
<タネとりの注意点>
特になし

2.種子繁殖 (有性生殖)

(1)アポミクシス(受精せずにできたタネ)
同じ形質(遺伝子)が受け継がれている。
・・・柑橘類はこのタネが混じる。

<タネとりの注意点>
柑橘類のタネはアンフィミクシスと混在してどのタネがアポミクシスなのかわからないので基本は挿し木や接ぎ木で増やす。

(2)アンフィミクシス(受精してできたタネ)
父親(花粉)と母親(雌しべ)の遺伝的に優性な形質が受け継がれる。

①自殖性(自家受粉する植物)
同じ花にある雄しべの花粉が雌しべに受粉する植物で、全く同じ遺伝子ではないが親の持つ遺伝子の範囲内と考えられる。
・・・栽培イネ、大豆、トマト、ナス、小麦、大麦など。

<タネとりの注意点>
数パーセントの確率で違う個体と交雑するが、在来種の保存には問題ない。

②他殖性(風や虫などにより他家受粉する植物)

ⅰ. 雌雄異株
雄花をつける個体と雌花をつける個体が異なる植物なので、受粉した親の優性な形質が現れる。
・・・アスパラガス、ホウレンソウ、アサ、パパイヤなど。

<タネとりの注意点>
周囲に交雑する他品種が無いように心がけ、集団をタネとり用にしてその中央部にある数個体からタネをとる。

ⅱ. 雌雄異花
雌雄同株(同一個体)であるが雄花と雌花がある。
・・・トウモロコシ、ウリ類など。

<タネとりの注意点>
雌花を茶封筒などで開花前に隔離し、開花したら同一個体の雄花の花粉を受粉させ、更に茶封筒などで隔離するとほぼ親の遺伝子の範囲内になる。

ⅲ. 両性花の自家不和合性
花に雄しべと雌しべがあるが受精しない。
・・・キャベツ、白菜、リンゴ、桃など。

<タネとりの注意点>
周囲に交雑する他品種が無いように心がけ、集団をタネとり用にしてその中央部にある数個体からタネをとる。

ⅳ. 両性花の雌雄異熟
花に雄しべと雌しべがあるが、成熟する時期が異なる。
・・・人参、ネギなど。

<タネとりの注意点>
周囲に交雑する他品種が無いように心がけ、集団をタネとり用にしてその中央部にある数個体からタネをとる。

その植物がどういう生殖様式か不明の場合は、周囲から隔離し集団で保持しその中央にある数個体から採集すると良い。

タネの取り方

(1)果菜類、アスパラガス
糖分が多い果実の中にあるタネが多いのでよく洗う。糖分が残っているとカビが生える原因になる。キッチンペーパーなどでよく水分をとり、そのまま風乾させる。
唐辛子などチレは種子の周囲に触れるのは危険なので水手袋などをして取り出す目や鼻に触ると激痛・・・。

(2)アブラナ科、イネ科、マメ科、ネギ、ニンジンなど
そのまま熟したら乾燥させてとる。ゴミなどをとる。

タネの保存
野菜のタネの保存は乾燥させるのが一番重要。小瓶にシリカゲル(乾燥剤)と一緒に密閉し冷蔵庫など低温で保存すること
果樹のタネの場合は野菜のように保存できない。乾燥させると死んでしまうので注意。また、熱帯果樹の場合は低温も注意。基本的には湿度を保ち常温保つが一週間くらいするとだいた発芽してしまう。

“たねと食のおいしい祭” &たねのこと

 

たねと食のおいしい祭スタート

 

たねと食のおいしい祭」の第一部は驚きの盛り上がりでした。
続々と人が集まり、いったい皆さんどこから来るの〜?
と聞きたくなるほど。

その第一部の様子を簡単にご報告します。

農風のよびかけで集まってくれたお手伝いのみんなは、朝の店内装飾や、展示スペースのセッティングから始まり、イベント中はワークショップのサポートや映画の上映、外ではお客さんの案内や販売補助と大活躍してくれました。
もちろん山形からはまさこも駆けつけました。

AちゃんとMちゃんがかわいい看板も作ってくれましたよ。

ワークショップスペース 
なんの種?

ポコ・ア・ポコ農園の和知さんはやや遅れて到着。持って来ていただいた種を、あわてて展示用の小袋に押し込みました。

 

わたくしまさみは外で総合案内を担当しました。次から次へと集まる人達におぉ〜となりながらも、合間にしっかりごはん休憩。スパイスたっぷりのスリランカプレートで身体を温めました。美味しかった!

キッチンスタジオ ペイズリーのスリランカプレート

お客さんの出入りを見守り、バタバタと過ごしているうちに終了の16時はあっという間〜。
そういうわけでわたしは中の様子はあまり知らないのですが、充実したイベントになったと言えるのではないかしら。

来客数の見込みは難しいですね。飲食ブースは予想よりずいぶん速く売り切れてしまい、嬉しい悲鳴??
遅めに来たお客さんは残念でした。

 

イラストを描いてくれたまやさんとは、
こんなに人が集まるなんて、きっと私たちの作ったチラシが良かったんだよねー、と自画自賛してましたが、真相が気になるので思いきって来場者のひとりに質問(もちろん優しそうな人をねらって)。

「今日いらしたきっかけは何だったんですか?」
そうしたらたまたま、本当にたまたまだとは思いますが、

「前々から週末農風に興味があって」

ななんと、“地味に真面目にコツコツ派”  週末農風の意外な認知度。
こういう、それぞれの小さなつながりが、予想以上の集客力だったのでしょうか。
そのお客さんとは互いに大興奮してしまいました。

ボランティアも週末農風のつながりからたくさん集まってくれて本当に助かりました。
外仕事も多くて、…凍えさせてしまったりと、そこは防寒重視のアナウンスが足りなかったとだいぶ反省してます。
申し訳ないことに、私は足元と背中にホカロンを仕込み、自分だけはしっかりと防寒していました。

それにひきかえ薄着で元気に走りまわる子供達。
親子づれの来場者が多かったのも嬉しかったです。
個人的に「たね」の大切さをもっとも伝えたい相手は母親層なので。

和知さんワークショップ

 

そもそもイベントの趣旨の「たねと食」、、
少し難しくて敷居が高く感じられないかなと、心配でした。
事前に少したねのことを勉強したので、私の乏しい認識の範囲ですがざっくりと書いてみます。「たねと食の美味しい祭」オフィシャル見解ではございません。キーワードは遺伝子です。
 
昔は普通のことだった、作物を育て、そこからたねを採り、次の年また播くという方法。
昔? そう、もうそれって昔話になりつつあるのです!
最初に聞いた時はびっくりしました。
国内で栽培されている作物のたねのおよそ9割が輸入。しかも人為的に掛け合わされた一世代限りの品種「F1」がほとんどだそうです。

F1」とは簡単に言ってしまえば、昔ながらの品種改良に優性遺伝の法則を導入し、改良を超画期的、確実にしたもの。(遺伝子組み換えとは別)
 
もちろんメリットがたくさんあります。その一世代に限りますが収量と形が安定していて市場に流通させやすい。
形が安定していれば、出荷の際の箱詰めもしやすいですし、箱単位で値段をつけて取引もできますよね。
デメリットとしては、遺伝形質が均一なので病気にかかるときは一斉に全滅。
そして一世代限定なので農家さんは毎年たねを買い続ける必要がある。
 
「F1」のたねにも流行があるそうです。味も収量も形もいい品種は世界的に広まります。
それは同時に単一の遺伝子が世界中に広まり、もともとあった多様な遺伝子を駆逐していくことにもつながるのです。
たねは遺伝子の箱舟ですから。
人気者のくせに、使われ方によって悪者になってしまう「F1」。ちょっと可哀想…。
 
しかも前述のように病気にかかるときは全滅という弱い子な面もあり、、新型の病気には新型の種を開発する必要があります。
人為的に掛け合わせると言っても、親は必要です。種は人間には合成できません。
そこで必要となってくるのは多様な遺伝子。
新型の病気に対抗できる遺伝子が、原種に近いたねから見つかるという例もあるそうですよ。
 
 
いっぽう在来種というのは、昔ながらの「たねを採って播く」というやり方で農家さんが守り育ててきたたねのこと。
種は質のいいものを選別し残して蒔かれるので、味は抜群、土地の環境にも合いますが、でき上がりの大きさは不揃いで収量も不安定。ただ遺伝形質が均一ではないぶん、病気に襲われても畑まるまる全滅ということはない強い子です。
商業ベースにはのりにくいので、現状、山間部で高齢者が細々と守ってらっしゃる状況が多いみたい。本当に昔話の世界になりそう。
食料自給率の低さが叫ばれている中、同時に種を遺伝子資源として守るのも国の役目でしょと思うのですが、ご存知のように経済優先な価値観の内閣、そこに予算がさかれる見込みは……。
 
 
今回のイベントのゲスト、または出店者として参加してくださった方々は、そんな現状をなんとかしよう、たねを守りたいといった気持ちで活動されている方々ばかりです。
ワークショップを開催してくださった、ポコ・ア・ポコ農園の和知さんwarmer warmerの高橋一也さんseeds of lifeのジョン・ムーアさんナチュラルシードネットワークの石井吉彦さん、新庄水田トラストの高橋保廣さん。ほかにもたくさんの方々が集まりました。

シードセイバー

種採りをしている農家さん、シードバンクを設立した方、全国で講演をしている方、在来種の種を広めている方などそうそうたるメンバー。
 
それにひきかえいち消費者の私たちは何ができるのか戸惑いますけど……、
まずは現状を知る、味の違いを知ることからで十分だと思います。そしてできれば誰かに伝える。
それ以上実際に何かしてみたくなったら、家庭菜園で種を撒いたり、トラストに参加したり、勉強会を探したりという手段があります。
石井さんはアースデイマーケットにも、F1でないたねを売りにきてくださっています。お話しも聞けますよ〜。
 
農風のトモも、バイオの専門家なので聞きに来てください。
マーケットで量り売りの野菜を買うのもいいですね。
 
 
ちなみにわたしは新庄水田トラストに参加して、毎年おいしい在来種のお米の配当を受けています。「さわのはな」というお米です。
もともと独身時代から始めていたのですが、旦那さんもそういうとこには予算をさこうという価値観なので、結婚してからも続いています。
話はそれますが、一緒に暮らすうえで金銭感覚の一致は大事ですよー! 独身のみなさん。

たねの額装

上の写真は和知さんの育てた麦とアスパラの種を額装したもの。当日ワークショップスペースに飾りました。

気に入ったので、いまわたしの部屋の壁に飾ってあります。アスパラの種って紅いきれいなつぶつぶなんです。和知さんに教わって初めて知りました。

たねについてはまだまだ知らないことばかりです。これからも少しづつ勉強していこうと思います。