活動記録!

8/9 電気・ガスなしで暮らす【おてんと山のぽよくま】さんの自給自足生活を体験!

ここ最近、イベントの日が悪天候だったり、電車のトラブルにあったりしてる気がしますが、今回は台風11号の影響で、ぽよさんとくまさんの住む伊豆半島・熱川では、夜半から荒れる予報が出ていたので、開催時間を早めて行う事になりました。

集合場所の熱川駅に、ぽよさんが車で迎えにきてくれ、参加者6人を乗せて出発。
車はディーゼル車を改造して天ぷら油で走れるようにしたもの。
それもバイオディーゼル(BDF: Bio diesel fuel)に加工していない、揚げ油を濾しただけの油(WVO: Waste Vegetable Oil)で走るんです。
ただし、野菜を揚げるのに使った植物性の油じゃないとダメ。
動物性の油が混じると油が固まりやすくなり、トラブルの原因になりかねないので念のため。 ぽよくまさんは知り合いに野菜天しか揚げないうどん屋さんがいて、そこから廃天ぷら油を頂いているので安心して使えるそうです。

住宅街のなだらかな坂道を快調に走り、家の手前200メートルくらいの傾斜がきつくなってきたところでディーゼルエンジンに切り替え。ボンネットを開けて手動で切り替えます。 これはつぎにエンジンをかけるときにかかりやすいように、エンジン内部の燃料を天ぷら油からディーゼルに入れ替えるため。 次に始動するときは、そのままディーゼルでエンジンをかけて、エンジンさえかかれば、すぐにまた天ぷら油に切り替えて走ることができます。

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坂道を進むと林に突き当たりもう到着か?と思いきや、林の中の急斜面を更に上がって行きました。
大家さんが舗装した道を少し手直しされたそうですが、結構ガタガタと揺れ、途中で車が止まってしまわないかと冷や冷やしていると、赤いポストが見えぽよくまさん宅に到着しました。

林の中に溶け込むように家が存在していて、ポストがなかったら家がある事に気が付かなかったと思います。

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台所ではくまさんがお昼ごはんの用意をしてくれていました。
台所の中には保存食の瓶詰が沢山並んでいて、童話に出てくる森の家のようでした。

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まずはぽよさんに家の周りを案内して頂きました。

沢から引き入れている水は水量豊富!
コックで切り替えて家の中で使う事もできます。

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調理用の小型ロケットストーブは2年くらいでボロボロになってしまうので、そのたびに改良を重ねているそうです。
何回も作るなんてかえってお金がかかりそうって思ったのですが、大部分は廃材を使うので、ただ~千円くらいでできてしまうんだとか。

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近所の方から頂いた、アタッシュケース型の太陽電池は、持ち運びもでき、100Vのコンセントが2つもついている優れもの。
以前は車で携帯の充電をしていたそうですが、今はこれで十分まかなえるそうです。

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廃天ぷら油は照明にも使っていました。コップなどに油を入れ、缶のフタに穴をあけて芯を通したものを浮かべて使います。こうすると芯が油に浸らず使い勝手が良いそうです。ちなみに芯はTシャツの襟のところとか固い部分を使っているそう。災害時にも役立ちそうです。

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家の中には洋式のコンポストトイレがあり、汲み取り槽には「木挽き糠」というパウダー状のおが屑を使っていて、これは普通のおが屑よりも水分の吸着がよく、臭いの原因となる水分を速やかに分離するため臭いも気にならないそうです。
外にいる時は、露天トイレを使っているそうで、こちらは穴を掘っただけ。
トイレットペーパー代わりに柏の葉っぱが置いてあります。使用後は、目の前の盛り土から竹のスコップで土をすくい穴にまきます。

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養蜂に力を入れているようで、林のあちこちに巣箱が置いてありました。
巣箱ももちろん手作り!待ち受け箱には、ミツバチは入れるけどスズメバチは入れない、絶妙な隙間をあけてあります。
今は空き箱ですが、春の分蜂シーズンには入り口をあけて女王蜂が入ってくれるのを待ちます。

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家の裏手には夏みかんがあり、上の畑に行く途中には大きなキウイフルーツの棚がありました。
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もともと夏みかんは大家さんが育てていたものを引き継ぎ、思いもよらず夏みかん農家になったそうですが、少しずつ他の果樹を植えたり、果樹の近くに多年草を植えたりして、森林から複合的に収穫できる『フォレストガーデン』にしていこうとしています。

鹿よけのためにネットで囲われている畑には、鹿が好む葉物野菜が植えられていて、
イノシシ除けの電柵で囲われている畑には、イノシシの好きな芋類が植えられてます。
電柵の電気も太陽光で!
ちなみに電柵も太陽光も、もらいものに手を加えて手作りしたもの。
徹底してます。

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ピーナッツとヤーコンとか大豆と里芋とか混植をしていて、コンパニオンプランツになる組み合わせを探っているそうです。

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カレー用のジャガイモ堀り&種芋の植え付けをさせてもらいました。

ぽよくまさんは自然農を基本に、土中の環境や太陽の当たり具合、月の満ち欠けまでも考慮して農作業を行っていて、掘るのも植えるのも独特のやり方でした。

まず畝の上に生えている草の地上部だけを刈り取って畝の間に置き、ジャガイモの茎の周りだけを掘って収穫しました。雑草の根の周りには微生物がたくさん住んでいて、なるべく豊かな環境をこわさないよう、できるだけ堀り返さないようしているそうです。

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収穫したジャガイモの中から、各自大きくておいしそうな物を選んで種芋として植えました。
土を20cmくらい掘り、芽がたくさん出ている面を上にして掘り返した土をかけて埋め、マルチの代わりに先ほど刈り取った草や周囲の草も刈りとって畝全体を覆いました。
掘り返した土は、種芋への光を遮らないように北側に置いておいて、芽が出てきたら株元に土を寄せるのに使うそうです。

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下の畑では、ぽよくまさんが高知に住んでいるときにお世話になった農業・山暮らしの師匠から分けてもらった、大納言小豆を植えました。
20年ほどその地域で種を採りつづけていた種を、師匠がさらに10年ほど無農薬・無肥料でつないできた種だそうで、大事に3粒ずつ植えてきました。
畑の表土はサラサラしていて5cmくらい掘るとやっと湿り気を感じ、湿った土の上に種をおいて土をかけ、ここにもたっぷり草マルチで覆いました。

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ぽよさんに習って種を植えたらパンパンと手を叩いて気を払い、うまく育つようにお祈りして畑を後にしました。
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ジャガイモと小豆の成長を報告してくれるそう。各自植えた場所に名札を立てたので、自分の植えた種が芽を出すのが楽しみです。

タープの下ではくまさんがカレーの支度をしてくれていました。
先ほど採ったジャガイモが柔らかくなるまで、道々拾ってきた枝を丁度よい大きさに折って、太さごとに仕分けしてました。
ご飯やお風呂を沸かすのも、全て小枝を使うのですからいくらでも必要でしょう。
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カレーがまだ時間がかかりそうなので、とりあえずサラダと大豆玄米ご飯を頂きました。
サラダは自生している三つ葉の野生的な香りと夏みかんの爽やかな甘さ、下田の山奥に住むフォレストガーデンの師匠に頂いたクルミのピクルスのコクのある酸っぱさが相まって、見た目も美しいしとってもおいしかったです!
竹の器に入った自家製の切干大根と干しナスのサラダも食感が良くてGood!
これも色がきれい☆うちでもやってみよう♪
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食べながら自己紹介をしているうちにカレーが完成!
大きなナスやジャガイモがゴロゴロ入っててホクホク~(^^)

ゆっくり火を通すからだと思いますが、ご飯も野菜もふっくらと柔らかく仕上がっていて、優しい甘さがあり美味しかったのですが、想像以上にご飯を作るのに時間がかかったので、普段はどうされているのかと聞くと、ご飯は朝にまとめて炊いて、1日に大体2食、忙しいときは1食の時もあるそうです。
それは厳しい~でも3食作ってたら他に何もできなさそうです(^^;)

食後には大家さんから頂いた大玉スイカを、ぽよ&くまさんの入刀で切り分けてもらいました。
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お二人の話を聞いていると、大家さんはとても世話好きないい方のようですし、ご近所にも移住者が多く、移住して3年目のぽよくまさん達も気兼ねすることなく暮らせるそうです。
いい場所に巡り合って良かった!

結局、当日は時折小雨がパラついたものの大きく崩れる事はなく、お土産に夏みかんを収穫させてもらい、18時ころお宅を後にしました。

ぽよくまさんとの時間は、時の流れがすごくゆっくりでした。
電気やガスを使った便利な暮らしは、都会で時間に追われて生活するためには必要だけど、自然の中に溶けこんで生きている2人には、「なくても何とかなっちゃう」というか、「何とかしちゃう」知恵と意志の強さを感じました。

今回スケジュールを変更したために、半数のくらいの方が参加できなくなってしまったのが返す返すも残念。

ブログを書きながら、これはどうしてるんだろう?とか聞いてみたい事が色々でてきたので、また気候のいい時に伺いたいと思います!
その時は是非参加してくださいね~