活動記録!

和知さんに教わる「たねのとり方(自家採種)」

2月17日の「たねと食のおいしい祭」@国分寺カフェスローにて、ポコ・ア・ポコ農園の和知さんがワークショップを開催してくれました。

和知さんワークショップ

 

この日持って来てくれたのはバターナッツカボチャとアスパラ。
種のとりかたを指導してくれました。和知さんの奥さんとお子さんもお手伝いして、一家で大活躍。

そのとき用意してくださった資料をご紹介しますね。
少し難しいのですが勉強になる内容です。

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POCO A POCO FARM(ポコ・ア・ポコ農園)ワークショップ資料
植物の自家採種(タネを自分でとること)の注意点

1.栄養繁殖(無性生殖)

同じ形質(遺伝子)が受け継がれる。交雑の心配はない。

栄養繁殖の植物・・・じゃがいも、さつまいも、ニンニク、わけぎ、ラッキョウ、こんにゃく、ランナーで増やしたイチゴ、接ぎ木やさし芽で増やしたものなど
<タネとりの注意点>
特になし

2.種子繁殖 (有性生殖)

(1)アポミクシス(受精せずにできたタネ)
同じ形質(遺伝子)が受け継がれている。
・・・柑橘類はこのタネが混じる。

<タネとりの注意点>
柑橘類のタネはアンフィミクシスと混在してどのタネがアポミクシスなのかわからないので基本は挿し木や接ぎ木で増やす。

(2)アンフィミクシス(受精してできたタネ)
父親(花粉)と母親(雌しべ)の遺伝的に優性な形質が受け継がれる。

①自殖性(自家受粉する植物)
同じ花にある雄しべの花粉が雌しべに受粉する植物で、全く同じ遺伝子ではないが親の持つ遺伝子の範囲内と考えられる。
・・・栽培イネ、大豆、トマト、ナス、小麦、大麦など。

<タネとりの注意点>
数パーセントの確率で違う個体と交雑するが、在来種の保存には問題ない。

②他殖性(風や虫などにより他家受粉する植物)

ⅰ. 雌雄異株
雄花をつける個体と雌花をつける個体が異なる植物なので、受粉した親の優性な形質が現れる。
・・・アスパラガス、ホウレンソウ、アサ、パパイヤなど。

<タネとりの注意点>
周囲に交雑する他品種が無いように心がけ、集団をタネとり用にしてその中央部にある数個体からタネをとる。

ⅱ. 雌雄異花
雌雄同株(同一個体)であるが雄花と雌花がある。
・・・トウモロコシ、ウリ類など。

<タネとりの注意点>
雌花を茶封筒などで開花前に隔離し、開花したら同一個体の雄花の花粉を受粉させ、更に茶封筒などで隔離するとほぼ親の遺伝子の範囲内になる。

ⅲ. 両性花の自家不和合性
花に雄しべと雌しべがあるが受精しない。
・・・キャベツ、白菜、リンゴ、桃など。

<タネとりの注意点>
周囲に交雑する他品種が無いように心がけ、集団をタネとり用にしてその中央部にある数個体からタネをとる。

ⅳ. 両性花の雌雄異熟
花に雄しべと雌しべがあるが、成熟する時期が異なる。
・・・人参、ネギなど。

<タネとりの注意点>
周囲に交雑する他品種が無いように心がけ、集団をタネとり用にしてその中央部にある数個体からタネをとる。

その植物がどういう生殖様式か不明の場合は、周囲から隔離し集団で保持しその中央にある数個体から採集すると良い。

タネの取り方

(1)果菜類、アスパラガス
糖分が多い果実の中にあるタネが多いのでよく洗う。糖分が残っているとカビが生える原因になる。キッチンペーパーなどでよく水分をとり、そのまま風乾させる。
唐辛子などチレは種子の周囲に触れるのは危険なので水手袋などをして取り出す目や鼻に触ると激痛・・・。

(2)アブラナ科、イネ科、マメ科、ネギ、ニンジンなど
そのまま熟したら乾燥させてとる。ゴミなどをとる。

タネの保存
野菜のタネの保存は乾燥させるのが一番重要。小瓶にシリカゲル(乾燥剤)と一緒に密閉し冷蔵庫など低温で保存すること
果樹のタネの場合は野菜のように保存できない。乾燥させると死んでしまうので注意。また、熱帯果樹の場合は低温も注意。基本的には湿度を保ち常温保つが一週間くらいするとだいた発芽してしまう。