活動記録!

“たねと食のおいしい祭” &たねのこと

 

たねと食のおいしい祭スタート

 

たねと食のおいしい祭」の第一部は驚きの盛り上がりでした。
続々と人が集まり、いったい皆さんどこから来るの〜?
と聞きたくなるほど。

その第一部の様子を簡単にご報告します。

農風のよびかけで集まってくれたお手伝いのみんなは、朝の店内装飾や、展示スペースのセッティングから始まり、イベント中はワークショップのサポートや映画の上映、外ではお客さんの案内や販売補助と大活躍してくれました。
もちろん山形からはまさこも駆けつけました。

AちゃんとMちゃんがかわいい看板も作ってくれましたよ。

ワークショップスペース 
なんの種?

ポコ・ア・ポコ農園の和知さんはやや遅れて到着。持って来ていただいた種を、あわてて展示用の小袋に押し込みました。

 

わたくしまさみは外で総合案内を担当しました。次から次へと集まる人達におぉ〜となりながらも、合間にしっかりごはん休憩。スパイスたっぷりのスリランカプレートで身体を温めました。美味しかった!

キッチンスタジオ ペイズリーのスリランカプレート

お客さんの出入りを見守り、バタバタと過ごしているうちに終了の16時はあっという間〜。
そういうわけでわたしは中の様子はあまり知らないのですが、充実したイベントになったと言えるのではないかしら。

来客数の見込みは難しいですね。飲食ブースは予想よりずいぶん速く売り切れてしまい、嬉しい悲鳴??
遅めに来たお客さんは残念でした。

 

イラストを描いてくれたまやさんとは、
こんなに人が集まるなんて、きっと私たちの作ったチラシが良かったんだよねー、と自画自賛してましたが、真相が気になるので思いきって来場者のひとりに質問(もちろん優しそうな人をねらって)。

「今日いらしたきっかけは何だったんですか?」
そうしたらたまたま、本当にたまたまだとは思いますが、

「前々から週末農風に興味があって」

ななんと、“地味に真面目にコツコツ派”  週末農風の意外な認知度。
こういう、それぞれの小さなつながりが、予想以上の集客力だったのでしょうか。
そのお客さんとは互いに大興奮してしまいました。

ボランティアも週末農風のつながりからたくさん集まってくれて本当に助かりました。
外仕事も多くて、…凍えさせてしまったりと、そこは防寒重視のアナウンスが足りなかったとだいぶ反省してます。
申し訳ないことに、私は足元と背中にホカロンを仕込み、自分だけはしっかりと防寒していました。

それにひきかえ薄着で元気に走りまわる子供達。
親子づれの来場者が多かったのも嬉しかったです。
個人的に「たね」の大切さをもっとも伝えたい相手は母親層なので。

和知さんワークショップ

 

そもそもイベントの趣旨の「たねと食」、、
少し難しくて敷居が高く感じられないかなと、心配でした。
事前に少したねのことを勉強したので、私の乏しい認識の範囲ですがざっくりと書いてみます。「たねと食の美味しい祭」オフィシャル見解ではございません。キーワードは遺伝子です。
 
昔は普通のことだった、作物を育て、そこからたねを採り、次の年また播くという方法。
昔? そう、もうそれって昔話になりつつあるのです!
最初に聞いた時はびっくりしました。
国内で栽培されている作物のたねのおよそ9割が輸入。しかも人為的に掛け合わされた一世代限りの品種「F1」がほとんどだそうです。

F1」とは簡単に言ってしまえば、昔ながらの品種改良に優性遺伝の法則を導入し、改良を超画期的、確実にしたもの。(遺伝子組み換えとは別)
 
もちろんメリットがたくさんあります。その一世代に限りますが収量と形が安定していて市場に流通させやすい。
形が安定していれば、出荷の際の箱詰めもしやすいですし、箱単位で値段をつけて取引もできますよね。
デメリットとしては、遺伝形質が均一なので病気にかかるときは一斉に全滅。
そして一世代限定なので農家さんは毎年たねを買い続ける必要がある。
 
「F1」のたねにも流行があるそうです。味も収量も形もいい品種は世界的に広まります。
それは同時に単一の遺伝子が世界中に広まり、もともとあった多様な遺伝子を駆逐していくことにもつながるのです。
たねは遺伝子の箱舟ですから。
人気者のくせに、使われ方によって悪者になってしまう「F1」。ちょっと可哀想…。
 
しかも前述のように病気にかかるときは全滅という弱い子な面もあり、、新型の病気には新型の種を開発する必要があります。
人為的に掛け合わせると言っても、親は必要です。種は人間には合成できません。
そこで必要となってくるのは多様な遺伝子。
新型の病気に対抗できる遺伝子が、原種に近いたねから見つかるという例もあるそうですよ。
 
 
いっぽう在来種というのは、昔ながらの「たねを採って播く」というやり方で農家さんが守り育ててきたたねのこと。
種は質のいいものを選別し残して蒔かれるので、味は抜群、土地の環境にも合いますが、でき上がりの大きさは不揃いで収量も不安定。ただ遺伝形質が均一ではないぶん、病気に襲われても畑まるまる全滅ということはない強い子です。
商業ベースにはのりにくいので、現状、山間部で高齢者が細々と守ってらっしゃる状況が多いみたい。本当に昔話の世界になりそう。
食料自給率の低さが叫ばれている中、同時に種を遺伝子資源として守るのも国の役目でしょと思うのですが、ご存知のように経済優先な価値観の内閣、そこに予算がさかれる見込みは……。
 
 
今回のイベントのゲスト、または出店者として参加してくださった方々は、そんな現状をなんとかしよう、たねを守りたいといった気持ちで活動されている方々ばかりです。
ワークショップを開催してくださった、ポコ・ア・ポコ農園の和知さんwarmer warmerの高橋一也さんseeds of lifeのジョン・ムーアさんナチュラルシードネットワークの石井吉彦さん、新庄水田トラストの高橋保廣さん。ほかにもたくさんの方々が集まりました。

シードセイバー

種採りをしている農家さん、シードバンクを設立した方、全国で講演をしている方、在来種の種を広めている方などそうそうたるメンバー。
 
それにひきかえいち消費者の私たちは何ができるのか戸惑いますけど……、
まずは現状を知る、味の違いを知ることからで十分だと思います。そしてできれば誰かに伝える。
それ以上実際に何かしてみたくなったら、家庭菜園で種を撒いたり、トラストに参加したり、勉強会を探したりという手段があります。
石井さんはアースデイマーケットにも、F1でないたねを売りにきてくださっています。お話しも聞けますよ〜。
 
農風のトモも、バイオの専門家なので聞きに来てください。
マーケットで量り売りの野菜を買うのもいいですね。
 
 
ちなみにわたしは新庄水田トラストに参加して、毎年おいしい在来種のお米の配当を受けています。「さわのはな」というお米です。
もともと独身時代から始めていたのですが、旦那さんもそういうとこには予算をさこうという価値観なので、結婚してからも続いています。
話はそれますが、一緒に暮らすうえで金銭感覚の一致は大事ですよー! 独身のみなさん。

たねの額装

上の写真は和知さんの育てた麦とアスパラの種を額装したもの。当日ワークショップスペースに飾りました。

気に入ったので、いまわたしの部屋の壁に飾ってあります。アスパラの種って紅いきれいなつぶつぶなんです。和知さんに教わって初めて知りました。

たねについてはまだまだ知らないことばかりです。これからも少しづつ勉強していこうと思います。